にらさき日記

20代男性のブログ。旅行、写真、F1など

オーロラを見に行く④トロムソでのオーロラチャレンジとナルヴィクへの移動 in ノルウェー

今回の記事の目次は以下の通り、ノルウェー国内観光です。

1. トロムソ 宿泊とオーロラ鑑賞ポイント、繁華街
2. トロムソからナルヴィクへ フィヨルドとハロガランド橋など
3.  ナルヴィクを散策する

トロムソまでの移動の記録はこちら
羽田→ミュンヘン ANA:https://ma-te.hatenablog.jp/entry/2026/02/10/190000
ミュンヘン→コペンハーゲン SAS:https://ma-te.hatenablog.jp/entry/2026/02/28/020000
コペンハーゲン→ストックホルム→トロムソ SAS:https://ma-te.hatenablog.jp/entry/2026/02/28/145400

1. トロムソ 宿泊とオーロラ鑑賞ポイント、繁華街

羽田を深夜に発ってから丸一日かけてトロムソ空港に着いた頃には既に日が暮れており、バスで宿へと向かった。バスはホテルへと向かう観光客でごった返していた。

トロムソ空港のバス停。気温は氷点下5度ほど。

せっかくトロムソまで行ったものの、天気は曇っており晴れる見込みもなかったため、宿で眠りについた。

宿泊したゲストハウス

ゲストハウス内部。1泊27000円也。ベッドは1台しかない。これでもトロムソの個室では一番安かった。

今回は悪天候のために行かずじまいに終わった、オーロラを見にいったであろうトロムソのオーロラ観測スポットを紹介しておく。

 

トロムソはトロムソイヤ島とスカンジナビア半島の本土で成立しており、メインの市街地と空港は島にある。一方、観光名所の北極教会やトロムソイヤ島を見渡すことができるビュースポットは本土側にある。トロムソイヤ島が発展している理由としては、本土側は山が切り立っており、活用できる土地が狭いことが挙げられる。

そんなトロムソでオーロラを見るのにベストと思われるのはこちら、Tromsø viewpointだ。トロムソイヤ島全体を見下ろしつつ、条件が整えばその上にオーロラが舞う様子を見ることができるはずだ。気になる方はGoogleMapの該当場所のストリートビューを参照されたい。

 

山のふもとの宿で一晩寝たあとはバスで次の都市へと移動した。トロムソは宿代があまりに高く1泊が限界だった。一人一泊食事なしで3万円ほどだった。暖房が効いている清潔な部屋で安心して過ごすことができた。

今回の宿はこちら(cozy apartment):https://www.booking.com/Share-eXf4l2

トロムソを出る長距離バスが8時45分発であったため、6時半に起床し、空港で前日に購入したサンドイッチを食べてから路線バスでバスターミナルまで移動した。夜間にオーロラが見られたような雰囲気は全くなく、宿を出たときには雪が舞っていた。緯度が高く日の出が10時頃と遅いためまだ完全に夜の明るさではあったが、バスには地元の方々がまばらに乗っていた。

宿の最寄りのバス停までスーツケースを引きずっていった

バス車内。

トロムソ観光名所の北極教会の真横を通過。夜着朝発の弾丸滞在だったため訪問できず...

長距離バスが出発するターミナル近くの街の繁華街でバスを降りた。トロムソに限らず多くの街の路線バスはGoogleMapに時刻とバスの走行場所も表示される。

トロムソの繁華街。ケルンの街並みに似ている雰囲気を感じた。ヨーロッパの中心街の雰囲気はどこに行っても似たような雰囲気なのかもしれない。

トロムソの繁華街随一の名所、世界最北のマクドナルド。かつて最北のマクドナルドはロシア・ムルマンスクにあったが、2022年のロシアのウクライナ侵攻があった際に現地ブランドの店になってしまったためこちらが最北店舗となった。

雪が積もったー10℃ほどの気候と日の出10時/日の入り14時と極端に短い昼間を除けばトロムソの繁華街は至って普通のヨーロッパの商店街といった感じだった。

2. トロムソからナルヴィクへ フィヨルドとハロガランド橋など

トロムソの繁華街から長距離バスターミナルまでは歩いて向かうことができる。

トロムソのバスターミナル

積もりたての雪の中、スーツケースを引きずって繁華街からバスターミナルに移動した。

トロムソイヤ島のバスターミナル付近からトロムソ大橋を望む。雲が厚くオーロラはこの夜は全く見えなかったようだった。

バスターミナルは屋根の下にあるが、それでも入口には強風で雪がふきこまれてきていた。

バスターミナル。風が強かった思い出。一応屋内に待合室がある。

ナルヴィクまでのおよそ250km、お世話になるバスがやってきた。今回は事前予約があった冬季のみ運行のArctic Routeのバスを利用した。後で知ったが、路線バスのほうが安い。

革張りの座席。バスには走行中に使用できるトイレもついていた。

同区間を走る路線バスより高いだけあって座席は高級感があった。全席自由席。

ルートはこちら(Best ArcticのHPより)

今回利用したバス会社はこちら:https://bestarctic.com/the-arctic-route/

9時になると10人に満たない乗客をのせてバスは雪原へと走り出した。

 

ほの暗い雪原が広がっていた。バスは雪に埋もれたフィヨルドと並走していた。

フィヨルド。外に放り出されたら確実に生きて帰れないだろう。

凍った水面と凍っていない水面の境目

時たま車窓を通り過ぎていく集落には必ずイルミネーションをつけている家があった。日照時間があまりに短く、温かみのある電球色の光を見ていないと鬱になってしまうのだろう。

水辺の漁師小屋?ノルウェー特有と思われる赤い外壁が特徴的。

ひたすら雪にうもれた風景を眺めて3時間ほどが過ぎ、ようやくナルヴィク近郊までやってきた。

ナルヴィクの近くのフィヨルドを渡る大きな橋、ハロガランド橋を渡った。

ナルヴィクの入口に位置するハロガランド橋は2018年に開通した新しい橋で、ロンバクスフィヨルドを横断するノルウェーで2番目に長い橋だ。

美しいシルエットの橋だった。

ハロガランド橋を真横から

ハロガランド橋は北極圏での建設ということもあって巨額の建設費がかかっており、通行量が2000円弱と非常に高いことが特徴。世界最長の吊り橋であるトルコのダーダネルス海峡の1915チャナッカレ大橋の建設に関わった中国の四川橋路建設集団が建設した。中国で製作した建材を現地に輸送して建設したようだ。

フィヨルドにかかるハロガランド橋

なお、日本企業ではIHIがトルコで2番目に長い吊り橋であるオスマン・ガーズィー橋の建設に関わっている。世界で2番目に長い吊り橋は明石海峡大橋であるがIHIはこちらにも関与している。ちなみに日本の巨大建設プロジェクトはJV:joint ventureと合弁企業の形で受注することが多く、瀬戸大橋、明石海峡大橋、大鳴門橋はJVが建設している。

ナルヴィクではさすがにこれまでよりも多くの家々を見ることがでた。

終点のナルヴィク駅に到着。ロシアを除く客扱いのある地球上で最北の鉄道駅だ。
バスの行先表示機の上にはLEDの補助灯が設置されており、夜間に爆光で真っ暗な夜道を照らし出す。

3.  ナルビクを散策する

ナルヴィク駅に到着した後、レンタカーを借りる店舗がある空港までのバスを待つ間の時間で駅周辺を散策した。

ナルヴィク駅の発着案内。
ルーレオ行とストックホルム行は容赦なく部分運休にされていた。

轟音を響かせながらナルヴィク港へと鉄鉱石を満載したホッパ車が駅を通過していった。

ナルヴィクにはスウェーデンのキルナから算出された鉄鉱石を輸出する港があり、冬季も暖流のメキシコ湾流が流れているため凍結することなく輸出を継続することができる。ここまでは高校地理の内容で有名であるが、近年は冬季に凍結するとされているボスニア湾に面したルーレオからも砕氷船で航路を開いておいて鉄鉱石の輸出をしている。

ナルヴィク港

ナルヴィクの港は鉄鉱石の輸出港として有名な割に想像以上に小さく、名古屋港などのような巨大港には遠く及ばず、貨物取り扱い量はその5分の1ほどである。しかしながら北極圏における不凍港という立ち位置は戦略上かなり重要であり、第二次世界大戦の初期はナルヴィクの位置するノルウェーは中立国であったのにもかかわらずナルヴィク港をめぐってイギリスとドイツがナルヴィクで争っている(ナルヴィクの戦い)。

 

ナルヴィクの戦いがあったこともあり、町の中心地には戦争博物館がある。ここでは戦争博物館近くの公園を紹介する。公園には場所柄、第二次世界大戦関連の展示がある。

市の中心地にある公園の場所

母子像。台座には第二次世界大戦の年次が記されている。

雪に覆われた赤ちゃんの像
”Fred er et løfte om fremtid”の意味は次の写真を参照

裏にははるか遠くの日本語が彫られている。合掌。

広島の爆心地の石が展示されていた。天面にさらに「広島を繰り返すな 長崎を繰り返すな」と日本語とノルウェー語で彫られているようだった。雪を払っておいた。合掌。

写真ではわかりにくいが、爆心地の石は赤色であったので被ばくした広島花崗岩を遠く離れたナルヴィクで展示していると思われる。

 

広島県は花崗岩の産地であり、特に広島花崗岩はカリ長石の割合が多いためにピンク色を呈している。中でも呉市の倉橋島で産出される花崗岩は国会議事堂の外装に使用されたほどであり、「議院石」と呼ばれている。なお、広島花崗岩は含有される石英や長石などの各鉱石の膨張率が異なるために長期の風化作用で崩れやすくなる性質を持ち、これが広島で土砂災害が多い理由の一つとなっている。

 

この石材は2006年に当時の広島市長の秋葉忠利氏が平和市長会議の一環として寄贈した経緯があり、The Hiroshima Stoneとしてこちらに展示されている。
ナルヴィク市HP:https://www.visitnarvik.com/hiroshima-stone?utm

同様のThe Hiroshima Stoneが他都市に展示されているかは調べた限りでは不明だったが、類似のものとしては相生橋の路面電車の舗装から切り出した被爆敷石188個に平和を願う観音像を刻んだものが世界各地に展示されているようだ。

絵葉書やマグネットになっている公園の名所看板。
バスの始発のトロムソは250㎞先にある。パリやウィーンは北極点よりも遠いはるか3000㎞以上先、対してユーラシア大陸の最北端のノールカップまでは740kmだ。

足元が寒そうな電話ボックス。

最後に公園の全景を。

ナルヴィクには前述の戦争博物館のほか、市立博物館や展望台など観光地がほかにもあるが、今回は公園の石像の紹介にとどめておく。

1時間ほど散策してから、空港行のバスが出発するホテル前へと移動してバスで空港へと向かった。

ナルヴィク空港でのバス。バスの荷物扉は自動扉だった。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。次回はノルウェーでのレンタカー事情について書こうと思っています。