2025年10月の撮影記事です。
セントレアこと中部国際空港は、旅客便以外に貨物便が就航している。アメリカ、中国、台湾、シンガポールなど各国からの荷卸や給油目的の便が多数存在する。
中でもセントレアの特徴となっているのが、中部地方から輸出されるB787の部品を最終組み立て工場のあるアメリカ本土へと輸送する専用機材のB747-400 LCF(Large Cargo Freighter, Dream Lifter)だ。
ドリームリフターは全部で4機が存在し、いずれもB747-400の改造機である。改造される前の機体は中国国際航空、チャイナエアライン、マレーシア航空で運航されていた。改造に際して、胴体長・幅・高さが拡大されたことにより、通常のB747-400F(貨物機)の3倍の貨物を搭載することができる。

貨物版のB747-400Fは外形はそのまま、航空貨物コンテナを搭載できるようにしたものだ。ドリームリフターはこの機体の中央部と垂直尾翼をさらに拡張している。
B787は主翼や機体の中心部を含む多くの部品が中部地方で生産されており、2007年からセントレアからの部品輸送が開始された。ボーイングの工場のあるワシントン州のエバレット工場隣接のペインフィールド空港及び、サウスカロライナ州のサウスカロライナ工場隣接のチャールストン空港まで、ドリームリフターが18年に渡って部品を送り届けている。

B787は現在B787-8, 9, 10の3種あり、いずれも翼端のカーブやしなり、窓の電子シェードが特徴的。
運用の頻度は2日に1便程度とそこそこ多いため、セントレアを利用する際に空港南端の遠くに駐機している姿を見かけることはよくある。しかし、時刻表は公表されていないため、離陸や着陸時に近くを通る姿を見ることはなかなかない。ただ、ありがたいことに詳しい方の情報共有記事を見ると前日頃に翌日の便の有無がわかるため、準備をしていけば撮影をすることはできなくもない。

セントレアはターミナルの西側を空港滑走路が南北に走っている。そのため、ターミナルから飛行機を撮影する際には午前順光/午後逆光になる。これにより午前の出発/到着便を撮影できるのがベストである。
今回は午後便であるが、薄曇りであったため、到着便を迎えにセントレアへと向かい、フライトレーダーで確認しつつ到着を待った。

まもなく、低く垂れこめた雲からライトが見えてきた。明らかに他の小型機とは異なる大きな機影からドリームリフターとわかる。





大型機ではあるが、空荷のせいか、意外と滑走路の途中で停まっていた。







デッキを後にして、隣接するフライトオブドリームズへと向かった。
こちらではセントレアでは1日に数機しか見る機会のないB787の初号機が展示してある。

本来はANAで使われるはずだったが受領拒否され、セントレアの安住の地を得ている。

DREAM☽LINERのマークもある。

外から眺めた限りでは客席の区画に座席は無いようだった。

フライトオブドリームズにはB787以外にも、ドリームリフターや中部地方の航空機産業の解説板もある。機会があれば入場無料なので撮影のついでに訪問していただければと思う。有料ではあるが、B787やドリームリフターの操縦体験もある。
また、フライトオブドリームズにはカフェやフードコートがある。フードコートには名古屋飯やうどん、イタリア料理の他、ボーイング本社のあるシアトルにちなんだ料理もある(シアトル料理の値段は現地で食べる場合と変わらないくらい)。
787の前でフードコートのご飯を食べられるのは世界でここだけだろう。他に、787は2号機がアリゾナ州のピマ航空宇宙博物館に、3号機がシアトルの航空博物館に展示されているだけだ。

(2個あるのは彼女氏と2人で食べているから。一人で2杯食べてるわけではないw)
何かの参考になると幸いです。最後までお付き合いいただきありがとうございました。